うつ助手の日記

40代後半でうつになった男の闘病ブログ

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初めて精神科を受診する。

こんにちは。うつ助手です。

今日の記事も鬱(うつ)で悩む方の助けになれば幸いです。

 

多少、細かな経緯は端折りましたが僕がバリバリのビジネスマンから鬱(うつ)を発症した経緯を書きました。

 

今日は病院へ行く事について思い出しながら書いてみようと思います。

大手企業や役所であれば仮に鬱(うつ)になっても休職や復帰後の転部転籍等が可能かも知れませんが、僕が勤めていたのは中小企業の取締役。

取締役は委任契約ですから退任届を出せば法的には退任することが可能ですが、代わりになる人が居るかどうかも分からず、単に退任届を出すだけではどうにもということで意志の診断書を提出しようと思いました。

 

今回の事が起きるまで正直、それまで鬱(うつ)は病気というよりも気の持ちようではないか?と思い続けておりましたので、精神科・心療内科にお世話になったことなど一度もありませんでした。

だからどこにあるのかもさっぱり分かりませんでしたし、どんな病院が良いのかも分かりませんでした。

幸い、地元に病院があり大きな病院の支病院のようなところだということで、ひとまず家内と一緒に行ってみました。

すると、流石に基本的には予約制なので本日いきなり診療することはできないということで予約をすることになりました。

 

予約後、帰宅してからはまた頭の中が錯乱しました。

もしも意志が変な診断書を書いたらどうしよう。会社の〇〇が病院に電話をして確認したらどうしよう…と頭の中は錯乱の上に錯乱を重ねていました。

 

ネットで検索すると鬱の診断に用いられるチェックシートのようなものが公開されており、その内容をひとつひとつ確認し、必ず鬱(うつ)と診断して貰えるように、まるで試験勉強のように読んでいきました。

正直、傍で見ていた家内からすると見た目からおかしい状況になっているのは明らかだったそうですが、頭の中は正常な自分も居るつもりでしたので、仕事をしているかのように壊れた頭で考え続けたのです。

 

 

そして予約日が来たので病院へ行ってみると、やはりチェックシートが出てきました。

ところが、何度も読んだはずのチェックシートもどんな質問だったのか、あれ、前にもこの質問があったのでは、とか頭の中の考えがまとまりません。

今思えば頭の中が一旦壊れてしまっていたわけですから、こんな簡単なチェックシートですら一問ずつしか理解できないのです。

はっきり言って予習などなんの意味もありません。

そのまま書けば十分に鬱(うつ)だったという訳です。

とにかく、書き切って提出しました。

ですが今度は予習通りできなかった事がもう不安で不安で仕方がありません。

 

診察が始まりました。自分で話をする自身が無いので家内に話して貰いました。

先生は慣れているので、淡々と事情を聴いてくれ、最初のエピソードになるので、少し時間をかけてゆっくり治していきましょう、といってくれました。

病院は個人情報をキチンを守るので会社だろうが誰だろうがあなたの病状を外部に話す事は一切ないと言ってくれました。

正直、診察室では少々取り乱してしまいましたが、先生と家内のお陰でなんとか診療を終え、役所で印鑑証明書を取得して、退任届、診断書、印鑑証明証を会社に送りました。

 

普段、会社ではそれらを受け取る立場でしたが、今回は自分が出すことになり、錯乱する頭の中では悔しさとこれからの事、そして現状ではどうにもならない頭と身体の分離の悩みを考え続けて、家ではずっと泣き続けていました。

 

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